黄帝内経 霊枢第8篇 本神論
こんばんは。
ご訪問ありがとうございます。
『黄帝内経』
半年ぶりのお勉強に行ってきました。🚗∼
今回のテーマは、霊枢第8扁『本神』
『本神』とは、、、
不可知な力である神を本(もと)として
生命活動状況を観察分析することである。
本編の内容その①
生命の重要物質である精・神・魂・魄・心・意・志・思・慮・智を具体的に定義している
天が人に与えたものが『徳』
地が人に与えたものが『気』
この『徳』と『気』が交流して人を生じる。
男女陰陽両気が交わりで生成した生命原子物質が『精』
そしてその相互作用により形成された生命活動を持つものが『神』である。
神に従って往来する精神活動を『魂』
精に従う先天的本能を『魄』
母胎から離れたのちに生命活動を主催するものを『心』
心の中に記されるがまだ定まらないものを『意』
(心が物事を感知した後記憶を形成しさらに欲念を形成させる動き)
意が思慮したものを決定実行するのが『志』
志をもとに反復して考慮するのも『思』
試行して結果を予見する糧を『慮』
(思考の範囲が近くから遠くへ及ぶこと)
思慮した末に方法を選択して物事に毅然と対処する過程を『智』という。
内容その②
精神活動の変化時に過度の感情変化による身体損傷について
・『過剰な恐怖や過度の思慮』は、心に貯蔵した『神』を傷つける。
神が傷つくと恐怖にまとわれ(パニック状態)自己管理できなくなり
長引くと、身体がやせ衰え皮膚や毛髪も色つやがなくなり、冬に死亡する。
・『ひどい憂愁が続く』と、碑に貯蔵した『意』を傷つける。
意が傷つくと落ち着かず、手足の自由が利かなくなり
長引くと、皮膚や毛髪も色つやがなくなり、春に死亡する。
・『強い悲しみ』は、肝にまで及び、『魂』を傷つける。
魂が傷つくと興奮しすぎ、反応愚鈍になり
長引くと、陰器が収縮して痙攣をおこし肋骨が動きにくくなり呼吸困難に陥る。
皮膚や毛髪も色つやがなくなり、秋に死亡する。
・『喜びすぎる』と、肺に貯蔵した『魄』が傷つく。
魄がつくと気が狂い傍若無人にふるまうようになる。
長引くと、皮膚がしわがれて毛髪とともに色つやを失い、夏に死亡する。
・『怒りすぎる』と、腎に貯蔵した『志』が傷つく。
志が傷つくと、忘れっぽくなる。
長引くと、腰が屈伸しにくくなって
皮膚や毛髪も色つやを失い、夏の土用の間に死亡する。
*五臓は、生命のもとである『精』を蓄えているところであるため傷つけてはいけない。
精がなくなれば、生命のもとの元気がなくなる。
こうなるともう死んでしまうより他に仕方がない、、、、、
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『肝』は血を蔵す。
精神活動の『魂』は、この血に宿っている。
肝気が虚すと恐れやすくなり
実すと怒りやすくなる。
『脾』は営(営気)を蔵す。
精神活動の『意』は食物の栄養分であるこの営に宿っている。
脾気が虚すと栄養不足になり手足の自由が利かず
実しすぎると腹が張って小便が出にくくなる。
『心』は脈を運行する力を蔵す。
精神活動を代表する『神』はこの脈に宿っている。
心気が虚すと、悲しみやすく
実しすぎると笑い上戸のような状態になる。
『肺』は気を蔵す。
精神活動の『魄』はこの気に宿っている。
肺気が虚すと鼻からふさがって通らず、呼吸困難となる。
実しすぎると、息が荒くなり声がしわがれ
胸の中いっぱいに詰まって顎をだして息をするようになる。
『腎』は精を蔵す。
精神活動の『志』は、この精に宿っている。
腎気が虚すと手足が冷え
実し過ぎると腫れを生じ、五臓すべてが不安定に陥る。
臓器の虚実を知り、過不足があった場合に
慎重に調和してやらねばならない。
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では、虚さないためにはどうすれば良いのでしょう?
実すぎないためには?
①内環境と外環境のバランスを保つ
・順四時(天人相応)
・和喜怒(精神を安定)
・安居虚處(周囲環境に順応)
②中庸を守る
結局のところバランスですね!
本能のままに暮らしていると
五臓精気が散らばり貯蔵できない、、、
暑いと言ってはクーラーを入れ
季節に関係なく、食べたいものを食べ
夜遅くまでテレビやパソコンの前に座り
他人に腹を立ててはお酒でストレス発散?
、、、、、、私の事?😂
そんな暮らしがあまりに普通過ぎて
私も含め、誰もがそれを
今一度、見直してみませんか?
健康に暮らしたければ
春夏秋冬の四時に順応し、
精神を安定にして、
喜怒の感情に身を任せることなく
陰陽のほどを節制し、
平穏な生活を楽しむ、、、
自分たち人間も
自然の一部であるということを肝に銘じ
共に『智者』を目指しましょう❣
有難うございました。☺✨
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