マクロビオティックって何? Ⅱ

こんばんは。
ご訪問ありがとうございます。

○○って何?シリーズ
先日は、マクロビオティックの歴史について書きました。
復習される方は、こちらからどうぞ。😌👇


前回、『マクロビオティック』を語るには
大切なお二方がいらした事をお話しました。

今日はそのお二方、石塚左玄さんと桜沢如一さんの

『食』の教えについて書いてみたいと思います。


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〈石塚左玄の食の教え〉


①.『体育・智育・才育は即ち食育なり』 = 食育

  教育の中で食育の重要性を日本で初めて提唱。

②.『食能(よ)く人を生ずるものにして、
  即ち、食能く人を長大(大きく)し、食能く人を矮小(ちいさく)し、
  食能く人を肥厚(こや)し、食能く人を痩癨(やせさ)して、
  食能く人を健(すこやか)にし弱(よわく)にし、
  食能く人を勇(ゆう)にし怯(きょ)にし、
  食能く人を智にし才にし、 
  食能く人を寿(長生き)にし夭に(若死に)するのみならず  

  食能く人の心を軟化(やわらか)にして、高尚に静粛に温和に優美に、  

  食能く人の心を硬化(かたく)して

  野卑に喧噪に強情に卑劣に為すや無論なりとす。』 = 食物至上論  


  食は人のエネルギーになりますが、食は同時に私達の身体をつくっている。
  食が人の身体をつくり、人の健康を左右し、人を賢くし、人の長寿を決め、
  人の心と性格の良し悪しに影響を与えると言っています。
   

③.『臼歯持つ人は粒食う動物よ』  =    人類穀物食動物論

  人は臼歯の数や顎の形状から、主として穀物を食べる動物と考え、
  日本人はお米を食べるべきだと言いました。


④.『入郷従郷』 = 身土不二

  住んでいる地域で取れる旬の物を食べるのが最も自然で心身に優しく、
  また新鮮で栄養価値も高く、より健康的になる。
  また、民族の伝統的食習慣を軽々しく考えるべきではない。
  地方に先祖代々伝わってきた食生活には意味があり
  その土地の食生活に学ぶべきである。とも言っています。

⑤.『なるべく菜類の皮肌を脱除せざるを良しとす。』  =  一物全体

  栄養は食べ物の一部分にあるのでなく食べ物全体にあるのだから、
  なるべく皮を剥かずに丸ごと食べるのが身体に良いと言っています。

⑥.『恰(あたか)も一家に於ける夫婦の如く、之を俗解すれば相持にて、

   (あたかも、一家における夫婦のように、これを解釈すれば、互いに助け合う関係にあり

   所謂持ちつ持たれつと云う可き任務を有する』 = 陰陽調和論

    いわゆる持ちつ持たれつというべき役割を持っている。)
  食は偏らず、何でもバランスよく食べる事が大切。
  夫婦アルカリ論という独自の理論を構築。
  ミネラルのKとNaのバランスが栄養吸収に大きな働きをすると説いた。

〈桜沢如一のメッセージ〉


『無双原理』

日々の食べ物の陰陽を考え、それが与える身体への影響を実感しながら
自分を知っていくことは、マクロビオティックの基礎練習である。

桜沢如一は、食べ物に限らず、この世界の全ての事柄は、
陰陽二つのエネルギーから生まれていると考えました。
そして、この二つのエネルギーの原理を理解し、実感することが
心身の健康、人間関係の円滑化、そして世界平和に繋がる鍵と説き
その原理を『無双原理』と名付けました。


『食なきところに生命現象なし』

先ずは、生命の源である『食』を、自然や宇宙の秩序に基づいたものにすることで
生命を健康的に輝かせることができる。


『遊ばざる者 食うべからず』

陰陽で、この大自然を観れば、そこがそのまま大人にとっても楽しい遊び場になる。
この楽しい遊び場で、遊ぶことを知らない者に食べる資格はない。という強いメッセージです。

〈桜沢如一の基本食〉

①.主食は水田のうるち玄米(五穀、雑穀)が最も良い
  これを摂る時には、おさいは極く簡単で、ごま塩少々
  味噌汁1椀、古漬け物2〜3片位で十分である
②.副食は、その土地の季節の野菜と野草を主として、
  ご飯の三分の一〜五分の一以下を適度とし (時と場合によっては
  野菜の三分の一以下の鳥、魚、卵などを加えても良い)
  十分に噛み、腹八分目に食するが良い。
③.味は、塩気と油気でつける。
  古代製法の味噌や醤油なれば用いて良い。
④.全て自然に近く、伝統を破らぬようにし、野菜などは甘皮を捨てず、
  茹でこぼしせずに調理する事。
⑤.自然を破るもの、即ち身土不二の原理を外した物はとらざるを原則とする。

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いかがでしたか?

桜沢如一さんの基本食。
なんだか修行僧みたい。
と、思われた方も多いと思います。

飽食の時代に生きている私達には
ちょっと残念な食事のようにも思えますが
実際、主人が生か死かという病気をした時には
この食事に助けられました。

人間はその昔、狩をしてきた動物なので
飢えには強いですが、
食べすぎには対応できません。

実際、飢えを経験している方々は
強いですよね。
戦争を経験した方…
現在80歳位の方でギリギリでしょうか?

それに湿気の多い国に住む日本人は、
脾胃の弱い方が多いので
たくさん食べたからって、
身につくとは限りませんからね。

全てはバランス

石塚左玄の食の教えは本当にわかりやすく
初めてこれを読んだ時
私の中にすーっと入ってきました。

桜沢如一のメッセージ
『遊ばざる者、食うべからず』
という言葉も好きです。


健康に過ごすために
あれもこれも食べなければ。
と、つい思いがちですが
『食』の事は一旦横に置き、
先ずは楽しみましょう!

頑張り過ぎていませんか?

無理していませんか?

折角のこの世に生を享け
無理してる時間ばかりだなんて勿体ない!

食事も、時にはごはんと味噌汁だけにするなど

 (① 主食は水田のうるち玄米(五穀、雑穀)が最も良い
  これを摂る時には、おさいは極く簡単で、ごま塩少々
  味噌汁1椀、古漬け物2〜3片位で十分である)

シンプルにすれば、支度をする時間も短縮。
趣味の時間に当てられます。😊💓

それに、食事をシンプルにすると
身体の声が聞こえてきますよ。

石塚左玄さんが書いた
処方箋(食事内容や食事方法)が、
自分で書けるようになります。

未病を治し、
時には病気さえ治せる事も、、、
薬代も浮き、また趣味に当てられます。😊💓

次回は、石塚左玄さんが行っていた
『望診法』について書きたいと思います。

つづく

モンフール

モンフール (mon four)  =  私のかまど 残念ながら、かまどの設備はないけれど、 IHではなく火を使う調理に拘った私のキッチンで 皆さまと楽しい時を過ごしたい! 共に元気に! 生き生きと! 私を見つけてくださってありがとうございます。

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