マクロビオティックって何? Ⅰ

こんばんは。
ご訪問ありがとうございます。

○○って何?シリーズ

今日は、マクロビオティックについて書きたいと思います。


『マクロビオティック』

ご存知ない方も多いかもしれません。

カタカナなので
外国のものだと思われていたり

『肉や砂糖を食べてはいけない、
玄米と野菜だけを食べる健康法』

 なんて風に捉えている方も多いようです。

間違った事を習い、

また、間違った捉え方をし、

かえって体調を崩し、
それでも続け、、、
家族が心配している。
という話も耳にしました。
残念な事だと思います。

そんな誤解を解きたい‼︎

先ずはマクロビオティックの歴史について
まとめてみました。👇

▫️▫️▫️▫️▫️▫️

その昔、
石塚左玄(いしづか さげん)
(嘉永四年〜明治四二年)
という方がいました。

幼少の頃から
皮膚病(ヘブラ病)と重症の腎炎を患いながらも
とても勉強家だった彼は、医学書を読みたい一心で、
わずか17歳でオランダ語とドイツ語を独学で取得。
昼は、福井藩医学校で見習いとして勤務、
夜は、グリフィス(アメリカの科学者、南校(後の東京帝国大学)の教授)の元へ通い、
保健学や化学を学ぶなど、猛勉強の末、23歳で医師と薬剤師の資格を取得。
1年後、陸軍軍医試補となり、
その2年後、陸軍薬剤監捕に任命される
それから約20年、陸軍薬剤監を
陸軍少将薬剤監(陸軍薬剤師では少将が最高の職位)まで務め、陸軍を退職。

その間、軍医でありながら患者でもあり、
入退院を繰り返していました。

そこまでして彼を勉学に駆り立てたのは、
いったい何だったのでしょう?

彼は持病を持っていたからこそ、
健康と食について考え、実践し、
正しい食生活の重要性を伝えることに
人生を捧げたのかもしれません。

そして、彼は常に西洋の医学・栄養学・保健学を対極において考えており、
西洋医学等を単に否定するのではなく、日本古来の漢方的医学を化学的に理論付け、
化学的に裏づけされた漢方的医学を基礎にした食での治療を目指しました。

軍医退役後、
彼は東京の市谷に『石塚食療所』を開設。
望診法という独自の診察を行い、食事指導をし、治療を行いました。
医師の処方箋には薬の名前が書かれますが、
彼の処方箋には食事内容や食事方法が書かれており、
患者達は、彼を『食医』と呼んでいたそうです。
また、大根・昆布・蒟蒻・蓮根等の食物を使って病を治すので
『大根医者』とも、
医者でありながら、医者とは全く反対の事をして病を治すので
『反対医者』とも呼ばれていました。
そんな彼のところには、毎日、日本中から多くの患者が詰めかけたそうです。


そんな彼を頼ってきた患者のひとり

桜沢如一(さくらざわ ゆきかず)も
(明治26年〜昭和41年)
少年の頃から病弱で、16歳の時には肺結核、
腸結核など多くの病に苦しんでいましたが
20歳の時、石塚左玄の食養に出会い、健康を回復しました。


1907年、石塚左玄が内務省の意向で設立した
『食養会』活動に尽力し、数々の書籍を出版。
その成果を試す為、渡仏。
帰国後、1937年に『食養会』会長を務めるも、2年で脱退。

1940年、滋賀県大津市に
石塚左玄の食養論に東洋思想の『易』を交えた『無双原理研究所』(現在のIC協会)を設立。
『マクロビオティック』

という言葉を使い、石塚左玄の食養論を基礎に

独自の食養論を展開していきました。


しかし、思想家でもあった彼は平和を追求、
反戦活動をしていた彼の考えは
日本ではなかなか受け入れられず、
ジョージ・オーサワ
(George/Georges Ohsawa)の名で
再び、ヨーロッパやアフリカに渡り、
世界でのマクロビオティック普及に努め、
門下生達を、北米、中南米、欧州、インド、アフリカ、ベトナム等に送り、
各国で、その土地の食べ物を使って病気直しをしました。


石塚左玄の食の教えは、マクロビオティックとなって、
世界で最初の食の社会運動となって広められていきました。
特にアメリカやフランス等で
長寿食・自然食・健康食として発展してきています。


このように、日本よりも先に外国で受け入れられた為、
外国から入ってきたかのように思われがちですが、
『マクロビオティック』は、正真正銘、日本生まれ‼︎


アメリカでの普及に尽力した 久司道夫(くし みちお)さん。
日本で奥様(一慧)と共に食養による病気治しを実践した 大森 英櫻(おおもり ひでお)さん。
『正食協会』(クッキングスクール)会長 岡田 定三(おかだ ていぞう)さんらが
その最たる伝道者となっています。


また、桜沢如一の妻 里真(りま)さんが
1965年に始めた料理教室
『リマクッキングスクール』は
その思いを50年以上も受け継ぎ、現在も続いています。


150年も前に、1人の努力家が、
日本の医学(東洋医学)のみならず
西洋医学も学んだ末に、導き出した『食の大切さ』が伝えられ、
今もなお、後継者によって脈々と受け継がれているのです。


これが『マクロビオティック』

▫️▫️▫️▫️▫️▫️▫️

いかがでしたか?


ずいぶん割愛させていただいたのですが、
それでも長くなってしまいました。💦


次回は、マクロビオティックの食事療法について書きたいと思います。😊✨


つづく



○○って何?シリーズ
これまでのお話はこちら👇

モンフール

モンフール (mon four)  =  私のかまど 残念ながら、かまどの設備はないけれど、 IHではなく火を使う調理に拘った私のキッチンで 皆さまと楽しい時を過ごしたい! 共に元気に! 生き生きと! 私を見つけてくださってありがとうございます。

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