第66篇 百病始生
おはようございます。
ご訪問ありがとうございます。
久しぶりに、お勉強に行ってきました。
『黄帝内経』
コロナでずっとお休みだった講義を
また受けることがができました。
さて、
皆さまは病気になった時は
どのように対処されますか?
例えば、頭が痛くなったら、、、
薬を飲んでとにかく我慢!、、、?
風邪をひいたら、、、
昨日寒かったからなぁ、と病院へ、、、?
胃腸炎を起こしたら、、、
病院で薬をもらって飲みながら
今までど変わらない日常生活を、、、?
癌になったら、、、
病院の先生に従って治療し、
「よく頑張りました。完治です」
そしてまた、日常生活に戻っていく、、、?
自分はどうして癌になったのだろう?
と考える
*運が悪かった、、、?
親父も癌になったしなぁ、、、
*癌の血筋だから仕方ない、、、?
こんな感じではないでしょうか?
私自身はそうでした。
ですが、
運が悪かっただけでは病気にはならない。
寒かっただけでは、、、、、。
例えば、今の季節
花粉症に苦しんでいる方が多いですが、
花粉がどんなに飛んできても
自身の免疫力がしっかりしていれば
発症することはないんです。
コロナもそう、
自身が虚していなければ(免疫力があれば)
ワクチンなど打たなくても
コロナにはならない。
黄帝内経 霊枢第66篇『百病始生』には
全ての病気には原因があり、
その発生から形成に至るまでの
過程が記されています。
🔶『黄帝内経』第66篇 百病始生🔶
百病(ひゃくびょう) = 全ての病気
始生 = 発生したら変化発展する
【病気の発展】
①邪気は先ず皮膚から侵入
そして奥へと入っていく時
身震い、寒気、皮膚の疼痛を伴う
②浮脈を通り、絡脈から経脈に移行
その時、疼痛が現れたり止んだりする
③経脈に滞留
ゾクゾク悪寒、驚き恐れる精神状態
④輸脈に滞留
四肢の関節が疼痛し腰椎もこわばる
⑤衝脈を侵犯
体が重く、痛みが現れる
⑥腸胃に伝搬、伏在
腸鳴、腹脹
寒邪が盛んであれば、
腸鳴し、食物を消化できない
熱邪であれば泄、痢となる
⑦腸胃の外脂膜の間に伝搬し血液中に停滞
⑧邪気は気血と結合、凝結し
生長して積塊を形成する。(*積病 = 癌)
ーーここまでの解説ーー
このように、邪気は先ず
正気不足でできた皮膚の隙間に入り、
そこからどんどん
①から②、②から③、③から④、、、、、
体の奥へ奥へと入っていきます。
そして遂には居座り、
体から出せなくなってしまいます。
では、そうならないためには
どうすれば良いのか?
先ずは正気(せいき)を保ち、免疫力を上げ
皮膚に隙間を作らない事。
それでも邪気が入ってきてしまったら?
チャンスは、①②③……何度もあるんです!
問題なのは、
何度も出されてる体のサインを見逃して、
それまでと変わらない
免疫力を低下させるような生活を
続けている事。
ーーーーーーーーー
【病気の原因は3つ】
① 気候変化による邪気(風、熱、湿、燥、寒)、または邪毒(コロナ、インフルエンザ等)
↑これを原因とする病気は上部を犯す
(頭、鼻、耳、口、上肢、首、背中、毛竅)
頭痛、鼻詰まり、、、
② 環境変化による邪気(冷、湿)
↑これを原因とする病気は下部を犯す
(腰、膝、股、陰部) 関節痛、陰部のかゆみ、、、
③ 情緒感情変化(怒、喜、思、悲、恐)
↑これを原因とする病気は内臓を犯す
ゲップ、溜息、お腹がゴロゴロなる、、、
ーー解説ーー
これら、邪気旺盛であるだけでは
病気は発生しない。
それに加えて正気の不足があって初めて
発病する。
ーーーーーーーーー
【積病が発生し形成に至る原因は何か?】
①寒邪の侵犯を受けて生じる
寒邪が逆行し、上行して積になる
②初めに足部の痛み、凝りと共に
運動障害をもたらす
③次に、脛・はぎ(すね、むこうずね)が冷え、
血脈の渋滞凝結をもたらす
寒気は上部へ進み、胃腸を侵犯し
胃腸は脹満する。胃腸が脹満すると
腸胃の外にある汁沫を凝集させて
消散させなくする。
【内臓に発生する病は
どのように形成されるか?】
*憂愁思慮が度を越せば心が傷つく
*寒邪を外感し、その上
冷たいものを口にすると、肺が傷つく
*忿怒が度を越せば肝が傷つく
*酒に酔って寝室に行き、汗をかき
水を浴びると腎が傷つく
【また、暴飲暴食、不摂生な生活、
過度に力を使うと、絡脈が損傷する。】
上部の絡脈が損傷すると
血が外に漏れて鼻血となり
下部の絡脈が損傷すると
血が内に漏れて血便となる
腸外の汁沫と脹外に漏れ出た血が混ざり合い
凝集させ、消散できなくなり積となる。
ーー解説ーー
私達がどんなに不摂生をしようとも
衛気が昼夜、私達の体を点検し、
修復してくれています。
それに甘え、、、
いえ、それを知らず、悪気なく
不摂生な生活をしている事に気付き
病気にならないよう、
病気になったとしても、
大事に至らないようにしたいものです。
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そのためには
*天人相応
自然界の仕組みも人の体の仕組みも同じ
・自然の中で自然と共に
自然を感じて過ごす事が大切
春は春らしく
夏は夏らしく、、、
朝は朝らしく
夜は夜らしく、、、
旬を感じる、、、
そうすれば、自分の体の変化も
感じられるようになる。
*心のしこりを緩める
・笑う門には福来る
・恕す(ゆるす)、思いやりの心
(己の欲せざるところ人に施すなかれ)
自分の体と心を
労ってあげられるのは自分だけ。
もっともっと自分を大切に。
自分のために過ごしてみてはどうでしょう?
*日常の養生
・どのように暮らすのか
・どのように食べるのか
・何を思って暮らすのか
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長々と読んでいただき
ありがとうございました。
いかがでしたか?
『黄帝内経』は難しいですが
教えていただくとおもしろい。
また教えていただける日を楽しみに、
自分なりに、
少しずつ読んでみようと思います。
ありがとうございました。😊✨
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